いつ・どう給付 わたしたちの10万円 “制限付き30万円”から一転

安倍首相は16日、全ての国民1人あたりに現金10万円を給付する方針を表明した。

この給付には「特別定額給付金」という名前が検討されているが、これまでは「本当に厳しく収入が減少した人たちに直接給付がいくようにしていきたい」として、個人ではなく収入が激減した世帯に30万円を支給することを決定していた。

東工大リベラルアーツ研究教育院長・上田紀行氏「変更して本当に良かったと思います。スピード感が大切で、早く給付するということが必要だけれども、30万円の線引きがわれわれにもわかりにくい、それを処理するお役所もものすごい書類を審査したりしなきゃいけないわけですよ。『なぜ自分はもらえないのか』といった問い合わせに対応するマンパワーがものすごく取られるわけで...その分はカットして、コロナ対策の方に行ってもらった方がいいので、「10万円一律給付」の方がシンプルで、絶対スピード感もあっていいと思います」

では、4月7日に補正予算案が閣議決定してから約10日間で方針が一転するまでには、いったい何があったのか。

福原直英アナウンサー「自民党は当初、補正予算案の組み替えには難色を示していました。ところが、連立を組む公明党は、もともと「全ての国民に10万円を給付」というのを主張しており、「賛成できない」と強硬的になってきたわけです。この間に、自民党の二階幹事長が「10万円」という数字を出したということで、公明党ががぜん勢いを増してきたわけです。“30万円案”を受け入れている麻生財政相が「党で話し合って決めてくれるのであれば」と容認する姿勢を示したことから、所得制限なしの一律10万円を給付する流れが固まったというわけなのです」

加藤綾子キャスター「補正予算案の組み替えというのは異例ですよね」

フジテレビ・風間晋解説委員「そうなんですけど、実は、安倍首相が『今までの発想にとらわれない対策をとる』と国会で答弁したのがちょうど1カ月前なんですよ。この間のゴタゴタというのは、ある意味政治や行政がそれこそ今までの発想にとらわれずに行動を変えるのに必要な時間であり、試行錯誤だったのかなと思います。

加藤綾子キャスター「これは緊急事態宣言が全国に拡大するタイミングに、必ずしも合わせたというわけでもないんでしょうか」

フジテレビ・風間晋解説委員「異例かつ大きな方針転換には、それに見合うスケールの説明が必要だと思うのです。要は何が政治を動かしたかということであって、わたしは国民の不安や不満、批判といったものがさまざまなチャンネルで永田町、霞が関に伝わって、補正予算を上げるギリギリのタイミングで方針転換につながったのかなと思うのです」

この大きな方針転換に、街の声は...。

3人家族・30代女性「30万だと対象外だったので、逆に全員10万の方がありがたかったです」

3人家族・20代女性「10万だと1カ月、2カ月くらいの家賃で終わっちゃうと思うので、ちょっときついのかなと」

2人家族・50代女性「主人が若干リストラしかかっていて、収入は下がっているので(30万円給付の)対象になったんだろうなと思う」

3人家族・40代女性「初めに出た30万円給付の件から考えればいい話だとは思うんですけども、国民全員にっていうところでどうなのかなって」

5人家族・30代女性「うちは5人、50万円。うれしいですね」

では、この“特別定額給付金”はいつ私たちの手元に届くのか、そしてどのような手続きが必要になってくるのだろうか。

政府関係者によると、支給の窓口は各自治体となっており、早ければ5月下旬の支給開始を目指す方針。また、申請や受け取りはネットの活用なども含め、幅広く検討する見通しとなっている。

加藤綾子キャスター「まだくわしいことは決まっていないということなのでしょうか」

フジテレビ・風間晋解説委員「決まっていないのですけれども、定額給付金という前例、すでにあるスキームを活用すると思うのです。それが一番スピード感を持って対応できる方法なんです」

定額給付金の受け取り方法は、
(1)市町村の役所から申請書が封筒で届く
(2)本人確認書類とともに申請書を返送、もしくは窓口に提出
(3)振込、または現金でお金が給付される。
というもの。

この仕組みをネットでも申請できるようにするなどして使うことが考えられる。

加藤綾子キャスター「定額給付金は、どのような人が対象だったのでしょうか。例えば外国人の方や赤ちゃんにも支給されたんでしょうか」

フジテレビ・風間晋解説委員「その時は、特定の日付というのが決まっていて、その時にすでに生まれている、あるいは存命の国民については現金を給付するというやり方をしました。

加藤綾子キャスター「それも踏襲されるのでは、ということですよね」

麻生財務相が17日、「要望される方、手を挙げる方に配る」と発言しているが、これはどのように受け止めたらいいのだろうか。

フジテレビ・風間晋解説委員「麻生さんは、もともとは“30万円コース”を主張していた方なわけですよね。ですから、10万円コースに関してはちょっと不満がある。それで、本人確認書類とともに申請書を返送あるいは窓口提出するというこの手続きを『手を挙げないとダメですよ』という言い方をされたんだと思うんです。麻生さんらしい表現の仕方だと思うんですけど」

加藤綾子キャスター「普通に申請したら、もちろん一律に皆さんがもらえると受け取っていいということですよね」

フジテレビ・風間晋解説委員「申請という手続きを『手を挙げる』という言い方をしたんだと思います」

加藤綾子キャスター「あとはくわしい申請の仕方を早く決めて、とにかくスピーディーに皆さんの手元に届くようにしていただきたいと思います」

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(2020/04/17)

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