花畑とスカイブルーの空がひとつにつながるような風景だ。行楽日和にも関わらず、家族連れやカップルの声は聞こえず、静かな絶景が広がっていた。
 茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園のみはらしの丘ではネモフィラが咲き誇り、一面を淡い青に染めている。同園ならではの風景に昨年は見頃の24日間で約90万人、一日で9万人以上が訪れた日もあった。今年は生育面積を20%ほど拡大し、約4.2ヘクタールに530万本、過去最大の「青い絨毯」を楽しめるはずだった。
 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、首都圏から来場者が多いこともあり、緊急事態宣言が発令される前の今月4日から臨時休園の措置をとっている。
 このような状況でも春の風物詩を見てほしいと、公式ホームページなどで花の様子を公開し、毎日更新している。広報担当の尾沢彰さんは「今年は写真を見て、少しでも心を明るくしてもらえれば。ネモフィラは来年も美しく咲きます」と前向きに話す。
 記録的な暖冬の影響で開花も2週間ほど早く、見頃は4月末まで。同園では一年を通して季節の植物を楽しめる。時期は未定だが、再開に備え通常通り植物の手入れを続けていく。(写真報道局 桐山弘太)

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