換気機能検査は専門用語が多く出てくるので、苦手な人も多いのではないでしょうか。
しかも国試では頻出の分野です。
用語やグラフの意味が分かると丸暗記よりも覚えやすくなるので、この動画でマスターしましょう(^^)/

次の動画
換気機能検査 ~フローボリューム曲線~
https://youtu.be/XjGukJPrPao

0:00~オープニング
0:07~なぜ換気機能検査をするのか
1:13~スパイロメトリー/スパイログラム
2:14~肺気量分画の用語説明(1回換気量・予備吸気量・予備呼気量・残気量)
4:10~肺気量分画の用語説明(最大吸気量・機能的残気量・肺活量・全肺気量)
5:32~国試の過去問にチャレンジ(109回午後80番・101回午後27番)
6:28~換気障害の分類基準①:%肺活量
8:28~拘束性換気障害 
9:59~努力呼出曲線と努力肺活量
10:45~換気障害の分類基準②:1秒率
11:46~閉塞性換気障害
13:05~換気障害の分類
15:07~まとめ
16:16~国試の過去問にチャレンジ(102回午後48番)

【国試の解説】
〔問題1〕(109回午後80番)
1.最大まで吐ききったあと、肺に残る空気なので残気量です。
2.安静に呼気した状態から最大まで吸える空気量なので、最大吸気量です。
3.安静に呼気した状態で、肺に残っている空気量なので機能的残気量です。
4.肺に含まれるすべての空気量なので、全肺気量です。
5.深呼吸したときに肺に出入りする空気量なので、肺活量です。

〔問題2〕(101回午後27番)
1.残気量は最大まで吐き出したときに、肺の中に残っている空気量です。これと肺活量を合わせて全肺気量といいます。
2.予備吸気量は、安静吸気位からさらに吸うことができる空気量です。
3.1回換気量は、1回の安静呼吸で出入りする空気量です。
4.予備呼気量は、安静呼気位からさらに吐き出せる空気量です。

〔問題3〕(102回午後48番)
1.肺活量(%VC)が80%未満である選択肢(AとC)のうち、1秒率(FEV1.0%)が70%以上で正常なのは拘束性換気障害です。
2.1秒率(FEV1.0%)が70%以上で%肺活量(%VC)も80%以上なので、正常です。
3.1秒率(FEV1.0%)が70%未満で、%肺活量(%VC)も80%未満なので混合性換気障害です。
4.1秒率(FEV1.0%)が70%未満である選択肢(CとD)のうち、%肺活量(%VC)が80%以上で正常なのはDなので、Dが閉塞性換気障害です。

【補足①】
残気量はスパイロメトリーでは測定できません。
なぜなら、スパイロメトリーでは肺に出入りした空気の量を測定しているので、
肺に残っている空気の量を調べることは出来ないからです。
残気量の測定には、ガス希釈法や体プレチスモグラフィなどの特殊な検査法が使われます。

【補足②】
予測肺活量(L)の計算式は男女で異なります。
なお、この式は日本人の正常予測式(日本呼吸器学会肺生理専門委員会, 2001年)に準拠します。
男性:0.045 × 身長(cm)- 0.023 × 年齢 - 2.258
女性:0.032 × 身長(cm)- 0.018 × 年齢 - 1.178

【補足③】
閉塞性換気障害で吸気よりも呼気の方が、気道閉塞の影響が大きくなるのは以下のような理由からです。
吸気のときは胸郭が広がるため、気道や肺に対する圧力が下がります。
その結果、多少気道が閉塞していてもスムーズに吸気ができます。
しかし呼気のときは胸郭が縮小して、気道を圧迫します。
もともと狭い末梢気道が閉塞していたら、そこを圧迫するので空気を吐き出しにくくなります。

制作:メディックメディア 井川原良、森川真充、安藤淳
制作協力:島根大学医学部附属病院 病院医学教育センター 長尾大志 先生
長尾先生のWEBサイト:http://tnagao.sblo.jp/category/1426268-1.html
長尾先生のチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCUbrdgXHIbdB4GuPjaEc3Vg
イラスト:マッサマンカレー
Music
「Stream」kyaai
「Morning」しゃろう
DOVA-SYNDROME
OtoLogicなど

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