甲子園中止 群馬県内各校の反応は(20/05/20)

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本高野連は20日、8月に甲子園球場で開催される予定だった夏の全国高校野球大会を中止すると正式に発表しました。また、49の代表校を決める地方大会も中止するということです。
 日本高野連は20日午後、オンラインで運営委員会と理事会を開き、大会を開催するかどうかを協議しました。感染者の数は減少傾向にあるものの、選手や指導者らの移動や宿泊に伴う感染リスクをはじめ、長期の休校による学習の遅れを取り戻すため、夏休みの短縮を検討する自治体もあることなどから中止の判断が下されました。
 地方大会の開幕を考慮すると、8月上旬までに代表校がそろうのは難しく、各都道府県の高野連が地方大会を円滑に開催できない状況だということです。
 また、日本高野連は、49の代表校を決める地方大会の開催も中止することを決めました。
 高校スポーツを巡っては、2020年3月の選抜甲子園大会が史上初めて中止となったほか、夏のインターハイ・全国高校総合体育大会もすでに中止が決定しています。
 夏の甲子園大会と地方大会の中止決定を受け、群馬県高野連の中西信之会長は、「断腸の思いだが選手の安全と命を守るためには厳しい判断を受け入れざるを得ない」とコメントしました。
 夏の群馬大会4連覇中の前橋育英高校。夏の甲子園中止の決定を受け、荒井直樹監督は「3年生の気持ちを思うと、やり切れない部分があります」と苦しい胸の内を明かしました。
 出場予定だった春のセンバツに続き夢を断たれた健大高崎。2019年、秋の明治神宮大会で県勢初の準優勝を果たし、夏の全国制覇を目標に掲げていただけにショックを隠せません。青柳博文監督は「“日本一”という気持ちでやって来ましたので言葉が出ません」と、戸丸秦吾主将は「正直、気持ちの整理がつかない状態です」とそれぞれ語りました。
 春のセンバツに出場予定だった桐生第一も中止の知らせを衝撃と共に受け止めました。今泉壮介監督は「(選手たちが)新たな目標に向かって頑張れるよう話したいと思います」と、廣瀬智也主将は「夏の甲子園で活躍したかったというのが一番の想いです」とそれぞれ語りました。

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