『RAINBOW GATE 2018』後楽園ホール大会が5日、行われ、敗者解散マッチに敗れたOVER GENERATION(OG)が2年8ヵ月の活動に幕を下ろした。一方、勝利したアンチアスにZERO1の田中将斗が電撃加入。7・22神戸ワールド記念ホール大会でオープン・ザ・トライアングルゲート王座に挑戦することが決定した。 アンチアスとOGはこれまで激しい抗争を繰り広げてきたが、DRAGON GATEの新体制移行により、どちらもメンバーが減少。両軍の舌戦に「解散」の言葉が上がるようになった。そこでEitaが敗戦ユニット解散マッチを要求。今宵のメインイベントの「なにわ式イリミネーションマッチ」で雌雄を決することになった。 この「なにわ式イリミネーションマッチ」はDRAGON GATE独自の変則マッチ。1対1のシングル戦から始まり、先行(この試合ではアンチアス)から90秒ごとに1人ずつ交互に選手が入場する。全選手が揃ったところでオーバー・ザ・トップロープが有効となり、全員が脱落したほうが敗北となるイリミネーションルールだ。 遺恨を残すEitaとキッドの顔合わせでゴング。Eitaは元OGで、7・22神戸ではキッドの保持するブレイブ王座挑戦が決まっており、今日はその前哨戦でもあった。2人はのっけから感情的にやりあう。 先行のアンチアスが数的有利の状況を作り、序盤戦をリード。全選手が揃ってからも圧倒し、石田を集団で暴行した。何度も捕まり、大ピンチを迎えた石田だったが、デビュー直後から所属してきたユニットを守ろうと奮戦。神田を強引に丸め込んで先手を取った。 すぐにアンチアスも逆襲に出て、問題龍とGammaを沈めて、流れを奪い返すと、またも石田に照準を合わせる。再び蹂りんされた石田だったが、またもや意地の抵抗。ロープを引き下げて、吉田をオーバー・ザ・トップロープで敗退させた。勢いに乗った石田はキッドとの連係攻撃でさらにEitaを追い詰めたものの、鷹木が横やり。投げ捨てジャーマン、パンピングボンバー、パワーボムと鷹木の大技連発に押し切られ、ここで無念の敗退となった。 最後に残ったキッドも脅威の粘りを発揮。2人がかりの猛攻に土俵際まで追い込まれたが、鷹木のパンピングボンバーをEitaに誤爆させると、ミステリオラナでクルリ。何とか鷹木を下し、Eitaとの決戦に持ち込んだ。 ここぞとばかりにアンチアスは無法地帯を作り、総出で連続串刺し攻撃に行くが、OGも負けじと串刺し攻撃を連射。場外から神田がボックス攻撃を見舞うと、Eitaはすぐさまトラースキックを突き刺したが、それでもキッドは肩を上げた。 さらに、飛びつき十字固めでニアフォールを奪い取ると、必殺のウルトラウラカンラナ(スワンダイブ式ウラカンラナ)へ。しかし、Eitaはこれをトラースキックで迎撃すると、すぐさまこん身のトラースキックで顔面を射貫き、キッドから完璧な3カウントを奪い取った。 この結果、OGの解散が決定。2年8ヵ月の活動に幕が下ろされることになった。Eitaはうなだれるキッドからブレイブゲートのベルトを奪い取ると、自分が王者と言わんばかりに腰に巻き、さらに暴行。「お前というレスラーを神戸ワールドで終わらせてやる」と通告した。 血気盛んなアンチアスは、セミファイナルで初防衛を果たしたトライアングルゲート王者の“NATURAL VIBES”Kzy&横須賀ススム&堀口元気組を呼び出し、神戸での王座挑戦を要求した。しかし、鷹木はドリームゲート王者・吉野正人への挑戦が決まっており、残るメンバーは神田と吉田のみ。1人足りない。そこで鷹木が「こんなこともあろうかと思って、1人用意してんだ。俺には様々なコネクションがあるからな。アンチアスのとんでもない鉄砲玉になってくれるだろう」と呼び込んだ新戦力がZERO1の田中だった。 どよめきに包まれる中、余裕の笑みを浮かべた田中は、「俺のベルトのコレクションにそのベルトを加えさせてもらうわ。よろしく」と高らかに宣言。これにはNATURAL VIBES勢も動揺を隠せなかったが、それでもKzyは「あんたとやれるなら大歓迎だ」と言い放ち、神戸ワールドでの田中&神田&吉田組の挑戦が電撃決定した。 アンチアスもNATURAL VIBESもリングを降りると、取り残されたOGが観客に解散のあいさつ。石田は悔しさに涙をにじませる。それでも石田は「OGがなくなっても、僕はどこまでもアンチアスを追い詰めます」とリベンジを誓い、「プロレスラーは負けてからが見せ所だと思っているので、皆さん、今後僕に期待してください」と強気に宣言した。 そして、キッドが「これからそれぞれの活動をしていきます。DRAGON GATEをもっともっと僕らが面白くしていきますんで。これからも僕たち4人を温かく見守ってください」と呼びかけると、「まだまだこれからもDRAGON GATEで盛り上がれ!」と最後の雄叫び。4人は寂しさを垣間見せながら、今後の奮起を誓った。
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