「がんゲノム診断と個別化医療」第四回は、臨床の視点から、肺がんに関係するドライバー遺伝子と個別化医療について考える。昨今のがん薬物療法で注目される分子標的治療薬は、肺がんのなかで最も多い非小細胞肺がんのゲフィニチブが最も早く保険適用となり、従来の殺細胞性の抗がん剤による治療からがん薬物療法を大きく変化させた。分子標的治療薬とは、がん細胞に特異的に発現するドライバー遺伝子を標的に攻撃する特徴を持つ、がん治療薬で、ドライバー遺伝子変異があれば治療前に効果判定が可能である。肺がんに関係するドライバー遺伝子としてはゲフィニチブの「EGFR遺伝子変異」が知られているが、他に「ALK融合遺伝子変異」「ROS1融合遺伝子変異」「BRAF遺伝子変異」があり、治療薬も存在する。番組では肺がんに関係する遺伝子変異を特定するゲノム(遺伝子)診断とともに、今後の肺がん薬物療法の方向性等について紹介する。
#肺がん#分子標的治療薬#ドライバー遺伝子
2019年11月2日放送
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