糖鎖とは、文字どおり糖(単糖)がいくつも鎖状に連なった状態のもので、非常に多様なのが特徴です。
多くの糖鎖は細胞膜に埋め込まれた膜タンパク質や脂質に付いていて、細胞の種類ごとにその表面にはさまざまな糖鎖が生えています。
それらの糖鎖には、細胞間の情報伝達や、ホルモンなどの生体分子を捉えてその情報を細胞内へ伝えるアンテナの役割があります。

また、ウイルスや細菌なども、細胞表面の糖鎖に結合して感染することが知られています。
構造が多様である糖鎖は、機能も多岐にわたると推定されますが、全容が明らかになっていません。
無数にある糖鎖の中で、ある特定の糖鎖を認識して特異的に結合するレクチンと呼ばれるタンパク質がありますが、そのレクチンと糖鎖の構造を原子スケールで解析することで、糖鎖の機能を探る研究が進められています。

『理研ニュース』
10月号の“研究最前線”で、グローバル研究クラスタ 糖鎖構造生物学研究チーム 山口 芳樹(やまぐち・よしき)チームリーダーが、糖鎖の機能解明を進め、医療への貢献を目指す取り組みについて熱く語っています。

この動画で山口博士の60秒解説をご覧いただけます。
理化学研究所:http://www.riken.jp/

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