■少量のウイルスが体内に残り続ける「持続感染」

猛威を振るう第7波。心配されるのは感染だけでなく、長期にわたって症状が残る「コロナ後遺症」。その原因に迫る最新の研究結果が発表されました。

名古屋市内「柊みみはなのどクリニック 金山駅前」に来院した患者は、新型コロナの感染後、長期に続く体調不良を感じていました。

(ことし5月 感染後体調不良荷悩む患者)
「コロナの療養期間が終わっても、けん怠感が全然取れなくて…日常の生活がままならない。寝て起きても疲れたという感じ」

7月、愛知県大府市にある「柊みみはなのどクリニック大府院」を訪れると、内藤院長は爆発的に感染者が増えている第7波を受け、いわゆる「コロナ後遺症」について警鐘を鳴らしました。

(柊みみはなのどクリニック大府院 内藤孝司院長)
「感染者数が増えれば、それに合わせて後遺症を訴える人は今後、増えてくる」

これまでわからないと言われてきた「コロナ後遺症」の原因について、7月12日、豊橋技術科学大学と岡山大学の研究チームが新たな研究結果を発表しました。

豊橋技術科学大学の原田耕治准教授は、感染症を数学的観点から研究しています。

(豊橋技術科学大学 原田耕治准教授)
「『持続感染』が起こる。これが後遺症の原因じゃないか」

後遺症の原因として挙げたのは、感染後、少量のウイルスが体内に残り続ける「持続感染」です。

(豊橋技術科学大学 原田耕治准教授)
「体の中でずっと感染が続いて、炎症物質が出続ける。それが後遺症という症状として現れるのでは」

グラフの横軸は感染してからの日数、縦軸は体内のウイルス量を表しています。

ウイルス量がゼロになり、完治する患者も一部いますが、黒の線で示された重症化せず平均的な症状を示す患者でもウイルス量がゼロにはなりません。その理由は…?

(豊橋技術科学大学 原田耕治准教授)
「(新型コロナは)肝臓、腸、腎臓、心臓、脳…ほぼ全身の細胞に感染できる。免疫が、一生懸命感染先をたたいても、次の細胞に広がっていて、なかなか感染が終わらない」

この研究結果から、原田准教授が感じる新型コロナの脅威とは?

(豊橋技術科学大学 原田耕治准教授)
「かかってもすぐ治るから、軽症でいいんじゃないかと皆さん考えるが、かかった時にウイルスが体の中にいつまでも残っちゃうとなると、それを軽症では片付けられない。それを考えると安易に感染してはいけない」

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