瀬戸口明日香先生の「明日から役立つ」シリーズ「症状や所見から鑑別診断リストを作成する」第10回 トピック14 : 発咳へのアプローチ (後半)



動画要約

・発咳
 肺から口への爆発的な空気の放出
 − 気道から物質を排除する反応
 − 気道の炎症、圧迫により発咳を刺激
 湿性の咳と乾性の咳
 − 湿性:粘液、浸出液、血液が排出
  液体を吐き出すことは稀⇨嚥下することはあり
 − 乾性:液体を伴わない咳
 喀血
 – 咳とともに血液が出てくること
 多い:犬糸状虫症、肺腫瘍
 頻度低い:真菌感染症、異物、重度のうっ血性心不全、血栓塞栓症、肺葉捻転、DIC
・犬と猫における湿性の咳の鑑別診断
 水腫
  心不全、心臓以外の原因による肺水腫
 粘液または浸出液
  犬伝染性気管気管支炎、犬の慢性気管支炎、猫の特発性気管支炎、アレルギー性気管支炎、細菌性気管支炎(肺炎)、寄生虫性疾患、誤嚥性肺炎、真菌性肺炎
 血液(喀血)
  糸状虫症、腫瘍、真菌性肺炎、血栓塞栓症、重篤な心不全、異物、肺葉捻転、全身性止血異常
 下部気道疾患が原因であることが多い
・呼吸器疾患の局在について考える
 上部気道
  咽頭・喉頭、気管
 下部気道
  気管支
 猫喘息
 犬慢性気管支炎
 ケンネルコフ
 肺実質
  肺炎、水腫(心原性、非心原性)、外傷、腫瘍
 胸腔
  膿胸、気胸、乳糜胸、横隔膜ヘルニア、腫瘍
 <注意!>
   − 痛み
   − 代謝性アシドーシス
   − 神経疾患
    ⇩
  呼吸促迫が生じる
   but 発咳はなし
・上部気道疾患の鑑別診断
 咽頭及び喉頭の疾患
  短頭種気道症候群、喉頭麻痺
 気管及び気管支の疾患
  犬伝染性気管気管支炎、犬の慢性気管支炎、気管虚脱、猫の気管支炎(特発性)、アレルギー性気管支炎、細菌/マイコプラズマ感染、腫瘍、異物、気管裂傷、気管の圧迫、寄生虫
・下部気道疾患の鑑別診断
 気管及び気管支の疾患
  犬伝染性気管気管支炎、犬の慢性気管支炎、気管虚脱、猫の気管支炎(特発性)、アレルギー性気管支炎、細菌/マイコプラズマ感染、腫瘍、異物、気管裂傷、気管の圧迫、寄生虫
 肺実質及び脈管の疾患
  感染性疾患(ウイルス性、細菌性、原虫性、真菌性、寄生虫性)、誤嚥性肺炎、好酸球性肺疾患、特発性間質性肺炎、肺腫瘍、肺挫傷、肺高血圧症、肺血栓塞栓症、肺水腫

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