“急激に与えられた衝撃”という意味でショックという言葉はよく聞きますが、身体が死に至るプロセスの状態をいうショックとは、急性の循環不全を指します。何らかの原因で急激に血液が循環しなくなって全身の組織が酸欠状態に陥り細胞が死滅するのです。ショックを引き起こす原因としては以下のようなものがあります。症状としては、血圧低下(収縮期血圧80㎜Hg以下なら顕著)・蒼白(感染注ショックの始めは紅潮する)・虚脱・冷汗・脈拍がとれない・呼吸不全(最初は浅い多呼吸から下顎呼吸、無呼吸)・尿量滅少等がみられます。火傷や挫滅が激しいと、出血量そのものは少なくても血中に放出される有害物質によって腎障害等を生じる事もあります(挫滅症候群)。
出血性ショック:出血によって血液量が不足して心拍出量が減少するもの
心原性ショック:心臓の機能低下による心拍出量の減少によるもの
血管原性ショック:抹消血管が過度に拡張し、抹消血管抵抗が減少する。
感染性ショック:内毒素・外毒素、サイトカイン等で血管が拡張したり血管の透過性が亢進する。
敗血症性ショック:病原体が血中に充満してマクロファージがサイトカインを分泌し、それが血管拡張と浸透性を亢進させて血液量の低下や血漿量の低下でショックとなる。
神経原性ショック:交感神経の緊張低下や迷走神経反射による血管拡張による。
アナフィラキシーショック:抗体が全身の結合組織に存在するマスト細胞のIgEに結合する事で炎症物質が放出された為に引き起こされるアレルギー反応で、循環虚脱と気管が腫脹して窒息する。

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