胃腸が弱ければ、胃腸を強くして食べたものをしっかり消化して自分で栄養を供給できる。自立できるからだづくりをしながら、弱体化した臓器を助けながら、患部を立て直していく。
全ての不調は、必ずどこかの内臓が弱体していることが原因。
からだを冷やし過ぎず、温め過ぎず、潤し過ぎず、乾かし過ぎず、真ん中をとる。プラスマイナスゼロ、中庸の状態が一番健康。
ストレスなど外的要因で胃腸が弱体化すると、まず、肺が熱をもつ。
漢方の世界では熱は気を食うといい、このせいで異常なだるさを引き起こす。気とは免疫力、抵抗力、生命力を意味する。また、それにつられて肝臓も弱体化すると十分な血液がつくられず、体内に循環できない。
弱った胃腸に栄養を与え、肺の熱がとれればだるさが消え、肝臓も強化されて、血を作れるようになると、血液が循環されて、手足の冷えも改善される。
濡れたタオルは冷たく、乾燥したタオルは温かいように、余分な水分をからだの外に出すというのが冷え性改善の理論。
医療の分野においては、科学技術をベースとした現在医学の進歩により、従来、治療手段のなかった疾病を治療できるようになった一方、医療の過度の専門化、細分化のため、患者様を総合的に診療することが困難になってきている。
このような状況下、患者様の心身を一体的、総合的に診療する漢方医療への期待は近年、ますます多くなってきている。
漢方の定義
【日本漢方】は症状に対して処方されるもの。既製品。
【中医学】は総合的な理論体系に基づいて、症状や体質を分析し処方するもの。カスタマイズ品。
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